Webマーケティング

【初心者でもサクッと完成】読者に届くリアルなペルソナの作り方

こんにちは!
ゼロからWebマーケティングを学び始めた「もっち」です!

ペルソナ設定なんて、架空の人物と言われてもどうやって作ったらいいのかわからない…

テンプレに沿って作ってみたけど、自分の都合のいい人間を作ってしまっている気がする…

「友人関係は?」「恋人は?」「性格は?」と細かいことまで考えないといけないし、「そんなのわからん!」って感じですよね(笑)

しかも、いざ作ってみても「本当にこんな人間いるのか?」とモヤモヤが消えない…。

そんなあなたの焦りや不安、すごくよくわかります。

実は私も、ペルソナ設定が甘すぎたせいでSNSで誰にも読まれなかった経験があります

「いいね」がもらえたとしても、読んでほしい層ではなく同業者ばかり…。

適当に作ったペルソナではいくら投稿しても届かないと感じ、再度やり直し…その結果、時間と労力が無駄にかかってしまいました。

このブログでは、「ペルソナ迷子」から抜け出し、読者に刺さるリアルなペルソナが作れるようになります

しかも作って終わり!ではなく「そのペルソナをどう活かして発信につなげるのか」まで解説します。

このブログはこんな方におすすめ

  • ペルソナの作り方がよくわからない
  • テンプレに沿って作ってみたけど、しっくりこない
  • 作ったあと、どう活用すればいいのかわからない
  • 自分の都合のいいペルソナになってしまっている
  • 読者に刺さるリアルなペルソナを作りたい!

失敗しないペルソナの作り方【テンプレあり】

「ペルソナ作るためにデータ集めしましょう!」と書かれたブログは多いです。

でも、正直それって難しいと感じませんか?
企業であれば独自のデータがあったり、予算をかけてリサーチすることはできます。

しかし、予算がかけられない企業や個人で調べる場合は容易ではありません。

実際に調べようにも

  • どうやって調べたらいいのかわからない
  • どういう言葉で検索したらいいのかわからない
  • 調べてもこの情報が正しいのかわからない

といった悩みを感じる方は多いと思います。

私もYahoo!知恵袋やSNSなどを使い、情報収集しましたが正直、調べてもよくわからず諦めたことがあります。

では、このように迷わないために「ペルソナの作り方」について説明していきます。

ペルソナの作り方 2ステップ

まずは、ペルソナの作り方の流れを整理しましょう。

①テンプレを自分で埋める(下にあり)

「自分ならどうするか、自分だったらどう感じるか」を想像しながら書いていきます。

完璧に作る必要はありません。
「これで合っているかな?」と感じても大丈夫です。

まずは自分で書くことで、思考も整理されるので手を動かしてみましょう。
ペルソナ設定は数をこなし慣れていくことが大事です。

このシートが書けたら、あとは簡単です!

②ChatGPTに質問しながら作り上げる

ある程度、シートを埋めることができたらChatGPTに聞いてみましょう。

例えば、「こんなペルソナっているかな?」「この年齢の人はこんな風に感じるかな?」など質問します。

このように、自分では想像できない部分や、都合のいい人物像になっていないかを相談しながら作ることで、よりリアルなペルソナが出来上がっていくのです。

自分ひとりでは気づかない視点でアドバイスがもらえるので、Webマーケティングに必要な「人間理解力」も養うことができますよ

さらにChatGPTは無料で、アプリでもネットでも利用可能なので初心者さんにはおすすめです。

※ただし、ChatGPTも正確ではありません。
回答に違和感を感じることもあるので、回答を鵜呑みにせず、時には指摘して確認することも大事です。

ペルソナ設定シート

① 基本情報
名前(仮名でOK):
年齢:
性別:
職業:
年収:
家族構成:
居住地:

② 性格・価値観
性格は?
価値観は?
大事にしていることは?
嫌い・避けていることは?

③ 今抱えている悩み・不安
具体的な悩みは?
その悩みによる感情は?
どんなシーンで悩みが強まる?

④ 理想の未来・ゴール
どんな理想像を持っている?
将来的な目標や夢は?

⑤ 日常の行動パターン
平日の過ごし方は?
休日の過ごし方は?
移動手段は?(徒歩/電車/車)
よく行く場所は?

⑥ 人間関係・交友関係
友人関係は?
誰に影響を受けやすい?
恋愛観・パートナーは?

⑦ お金の使い方
どこにお金をかける?
節約志向か、浪費傾向か?

⑧ 情報収集の方法
どこで情報収集している?(SNS、ネット検索、YouTubeなど)
よく見るメディアやSNSは?

⑨ 商品やサービスを知るきっかけ
どこで知る?(SNS広告、検索、口コミ)

⑩ 気づいていない課題
本人が気づいていない隠れた課題は?
無意識に避けていること・見落としていることは?

チェックシートとChatGPT使用し作ったペルソナ例

このシートを使って実際にペルソナを作ってみました。

① 基本情報
名前:加藤さん(仮)
年齢:23歳
性別:女性
職業:中小企業のマーケティング兼広報担当
年収:350万円
貯金:30万円
家族構成:独身
居住地:東京都(都内勤務/一人暮らし)

② 性格・価値観
性格:頼られるとやる気が出るけど、プレッシャーに弱く一人で抱え込みがち
価値観:責任感は強いが自信はない
大事にしていること:自立していること、人に迷惑をかけないこと
嫌い・避けていること:頼ること、ミスすること

③ 今抱えている悩み・不安
悩み:SNSで発信しても全然読まれない、今のやり方が正しいのか不安
感情:成果が出ないことへの焦り、不安、自責の念に駆られている
シーン:SNS投稿後、反応が少ないときに強く感じる。最近は投稿してから確認するのが少し怖くなっている

④ 理想の未来・ゴール
理想像:SNSで反応がもらえてフォロワーも増やしたい
目標:社内で「SNS運用が得意な人」になりたいし、「とにかく怒られたくない」「できれば上司に褒められたい」と思っている

⑤ 日常の行動パターン
平日:出勤前にSNSチェック、仕事終わりに投稿
休日:寝る・家事・買い物して、だらだらSNS見たりしているが、仕事のことはチラつく
移動手段:電車
よく行く場所:カフェ、会社周辺の書店

⑥ 人間関係・交友関係
友人関係:社会人になってから付き合いが減った
影響を受ける人:SNSで活躍している同世代を見て羨ましいと思う
恋愛観:彼氏はいるが仕事が忙しくすれ違い気味、仕事のストレスから少し八つ当たりしてしまう時がある

⑦ お金の使い方
使い道:カフェ代、休日ご褒美にスイーツを買ってしまう
浪費傾向:プチプラでいいものを探す

⑧ 情報収集の方法
SNS(特にInstagramとX)、ネット検索、YouTube

⑨ 商品やサービスを知るきっかけ
Web広告、SNS、ランキング記事

⑩ 気づいていない課題
ひとりで悩みすぎて情報過多で疲れている
どの情報を信じたらいいのか分からず、立ち止まっている(停滞感)
「これで合っているのかな…?」と迷いながら作業している

ペルソナを具体的に作ることで、発信に必要な言葉遣いやタイミングなど見えてきます。

ペルソナ設定の重要性

そもそも、ペルソナ作らなくても発信はできるのに、そんなに重要なの?

そうですね、ペルソナの重要性を知らないと意味があるのかと感じますよね。

ペルソナ設定は、読者を明確にすることで発信のぶれをなくし、自分の発信を届けるために重要です。

ペルソナ像が曖昧なままだと「誰に向けた話なのか」がぼやけてしまい、誰にも届きません。

例えば、「20代女性」としか決めていない場合を考えてみてください。

20歳〜29歳と幅も広く「大学生・社会人・主婦」など状況は様々。
そして当然「ライフスタイル・経験・価値観・悩み」はみんな違うため、20代女性だけでは誰にも刺さりません。

では、ペルソナ設定を具体的にした「加藤さんのペルソナ設定の一部」で説明します。

このように具体的にペルソナ設定しておくと

  • どんな悩みを抱えているか
  • どんなものが好きか・嫌いか
  • どんな言葉遣いをしたらいいか

などが明確になり、発信の方向性がブレなくなります。

加藤さんに合わせた発信内容や商品の販売、言葉の掛け方などがわかります

例えば加藤さんは、相談したくても一人で抱え込みがち。

「成果が出ないと、自分のやり方が間違ってる気がして不安になりますよね。
全部自分ひとりで背負わなくて大丈夫。
頑張ってる人ほど、ひとりで抱え込んでしまいがちです。」

と優しいトーンで声かけすると「これは自分のことだ!」「この人は自分のことわかってくれている」と感じてもらえると思います。

その結果として「共感してもらえる・興味を持って読んでもらえる・信頼してもらえる」発信につながります。

だからこそ、ペルソナ設定はより細かく具体的に作ることが重要です。

ペルソナ設定をしたあとの活用事例

せっかく苦労して作ったペルソナ、作っただけで終わってはもったいないです。

ーと言っても、初心者さんにとっては、どういうふうに活用していくのか想像できませんよね?

実際にペルソナは、こういったブログだけでなくSNS、YouTube、Webサイト、商品やサービスの販売などにも使えます

いくつか事例をご紹介します。

① ブログ記事に使う
「SNSで迷ったとき、まず見直したい3つのポイント」
「これでいいのかな…?」と悩んでいる加藤さんは、このようなタイトルが目に入ると気になって見たくなると思います。

② SNS投稿に使う
「”誰にも届いていない…”そんな不安を感じたら、いったんSNSから離れてカフェでひと息つくなど、自気分転換が大切」
といった、優しい声かけで寄り添うことができます。

③ 広告・キャッチコピーに使う
「もうSNS投稿でひとりで悩まない。一緒にあなたのSNS発信を形にしませんか?」
加藤さんは誰にも相談できず、一人で抱え込んでいるため、このような文言は心に刺さります。

④ 配信タイミング
加藤さんは、仕事終わりにSNSを見る習慣があるので、夜19〜21時に届けると読んでもらいやすい。といったようにタイミングまで見計らうことができます。

このように、いろいろな場面で使うことができます。

おまけ:企業の成功事例

実際にペルソナを活用して成功した企業の事例をご紹介します!

「企業もこんなふうにペルソナを活用しているんだ!」とイメージをふくらませてみてください。

参照元:ポップインサイト

Soup Stock Tokyo「秋野つゆ」

Soup Stock Tokyoは「秋野つゆ」という架空の人物をペルソナとして設定しました。

ペルソナ設定例

  • 名前:秋野つゆ(仮名だが実在しそうな自然な名前)
  • 年齢:記載なし(働くキャリアウーマン層を想定)
  • 性別:女性
  • 家族構成:独身または共働きで経済的に余裕がある
  • 住まい:都内在住
  • 職業:都心で働くキャリアウーマン
  • 性格・価値観:
    社交的、自分の時間を大切にする、行動力がある(プールではいきなりクロール)
  • 行動パターン:
    都心でよく移動、仕事の合間や休日も自分の時間を楽しむ
  • 商品開発への落とし込み:
    季節感・健康志向・価格設定すべて秋野つゆの価値観・ライフスタイルに合わせている

 

成功ポイント

出店場所を都心の駅近く、店舗は女性一人でも入りやすい、メニューは無添加で季節感のある食材使用、価格設定は少し高めでも品質重視などの戦略を展開。
創業10年で売上高42億円、52店舗まで急成長しました。

カルビー「ジャガビー」の27歳ヨガ好き独身女性

カルビーは「ジャガビー」を開発する際、10代から20~30代になると約3割がスナック菓子から遠ざかるという調査結果に基づき、あえて「スナック菓子を食べない層」をターゲットにしました。

ペルソナ設定例

  • 名前:特に設定なし(イメージ像でペルソナを明確化)
  • 年齢:27歳
  • 性別:女性
  • 家族構成:独身
  • 住まい:東京都文京区在住
  • 趣味・関心:
    ヨガやスポーツに凝っていて、健康志向
  • 特徴的な傾向:
    スナック菓子から遠ざかりがちな層、部屋に置いても違和感のないものを選ぶ、生活空間や選ぶもののデザイン性も重視している
  • 情報収集・メディア接触:
    ファッション雑誌「Oggi」など感度の高い情報に触れている
  • 価値観・好み:
    健康やライフスタイルにこだわりがある、洗練されたものを好む

 

成功ポイント

ペルソナに合わせて、部屋に置いても違和感のないパッケージデザイン、女性ファッション誌「Oggi」のモデルを起用したCMなどを起用し、ビジュアル重視!

従来のスナック菓子とは一線を画したマーケティングを展開し、大ヒット商品になりました。

企業だとスケールが大きいと感じますが、このようにペルソナを作って商品が開発されています。

ペルソナが明確になれば、発信の迷いがなくなります。
個人でも応用できるので、まずは自分のペルソナ像を作ってみましょう。

さいごに

ペルソナは作って終わりじゃない!」活用してこそ意味があります。

しかし、ペルソナの重要性を初心者さんは知らないため、適当に作ってしまい挫折することが多いです

そうならないためにも、ペルソナは真剣に作る必要があります。

ペルソナ設定は確かに難しいと感じますが、作っているうちに「たった一人の届けたい像」がだんだん明確になってきます。

完璧を目指す必要はないので、まずは手を動かしてみましょう。

  • 自分ならどう感じるか、自分視点で考える
  • ChatGPTで想像できない部分や、都合のいい人物になっていないか確認

この2つを意識しましょう。

私もペルソナを作るのは想像できず、難しいと感じていましたが、それを補うためにChatGPTを使ってからは、リアルなペルソナが作られていく過程が楽しく感じてきています。

「これでいいのかな?」と不安なときこそ、今回ご紹介したステップを思い出してみてください。

きっと、皆さんもペルソナ作りが楽しいと感じると思います。

ここまで読んだ皆さんは、ペルソナ迷子は卒業です!

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

もっち